WBSって何?
前回の記事で、ワーキンググループによるブレストをしたKay一家。
プロマネスキルを駆使し、課題や、やることリストが浮き彫りになってきました。
でも、やることは分かったとしてもこれからの数ヶ月間、ワーキンググループ(今回の旅行の場合は主にパパ、ママの二名)はどうやってやることのリストを管理していけばいいのでしょうか?
やることを理解したという状態から、実際に行動に落とし込み、完了するまでには大きな隔たりがあります。この隔たりを埋める代表的なツールがWBSです。
手書きのメモによる管理、スマホでリスト管理、Excelで管理、などやりかたは様々ですが、プロジェクトマネジメント上、こういったタスクリストというのをWBSと呼びます。実務でも、そのままダブルビーエスと呼びます。
正式にはWork Breakdown Structureといい、工程管理やスケジュール管理のツールです。
一般的には、タスクリストとガントチャート(工程表)が合わさったものをWBSと呼びますが、タスクリストだけでもWBSと言えて、具体的にはこんなイメージ↓
私もよく作ります。ベンダーさんや他社と一緒にやるプロジェクトをいくつも経験しましたが、皆さんフォーマットは違えども同じようにWBSにガントチャートをつけて全体管理をするケースが多かったです。
WBSがあることで、何が良いかというと(逆にタスクリストと較べて何が優れているかというと)、クリティカルパス(このタスクが遅れるとプロジェクト全体が遅れるというもの)が明確化されることと、前後関係がはっきりするということです。
Kay一家の旅行の場合は、
例えば、旅行の予約自体が遅れると旅行自体に行くことが危うくなってしまう恐れがあるので、旅行予約がまずクリティカルパスとしてとらえるタスクの1つです。その他も、これがないと他がうまくいってても全体が遅れる危険があるもの、例えばパスポートを取る(あるいはパスポートを持っている人であれば期限を確認し、旅行のタイミングでパスポートの期限が切れてしまうようなことがないよう確認する等)もクリティカルパスです。
このクリティカルパスを洗い出すためにも、WBSを書くと前後関係がはっきりして良いのです。ビジネスの現場ではマイクロソフトのプロジェクト派とExcel派に別れることが多いのですが、私の周りではExcel派がメジャーで、私も自分がリードする場合のプロジェクトでは私自身もExcelを使用しています。
Kay一家のWBSをざっと書いてみますと、こんな感じです。デジャブ感が半端ないのですが、、とりあえずイメージがつきやすいようにNo.1だけガントチャートを追記しました。
あとは、これをドンドン詳細にしていくだけです。そうやっていくと、あるタスクが終わらないと次に行けないタスクと、前後に関係なく進められるものが出てきますので、前後関係があるものを洗い出してそれを重要度高くかつ、クリティカルパスとして他のタスクとはちょっと扱いを変えて管理して行くことが重要です。
では、次回はクリティカルパスをもうちょっと深掘りしてみます。