エレファント・テクニック
プロマネをやっていると巨大なプロジェクトを担当することもあります。
数年単位の巨大なプロジェクトでは、やることも膨大、タスクリストも膨大になり、何から手を付けたら良いのか…現場の人が困惑することもあります。
その時に非常に効果があるのがエレファント・テクニックです。
これは以前本で読んでわかりやすいなぁと思ったので、それ以降ずっと使っているのですが、プロジェクト知らない人にとっても、すっと入ってきやすいため、巨大プロジェクトでのタスク洗い出しの際には必ず使う言葉です。
どんな風に使うというかというと、
巨大なプロジェクトのタスクを詳細化するというまず最初のミーティングで・・・
皆さんこれはものの例えですが、ゾウを食べてください。
って言われたら、どうですか?
えーーー、無理、あんな大きいもの無理、って思いませんか?
もちろん、これは例話なんで本当にゾウを食べるわけではありませんよ。可哀相ですからね。私も今まで一度も食べたことありませんよ!
でも、このプロジェクトもようなものです。大きなもの、
そう、象だと思ってください。ひと口では食べれないですちっちゃくちっちゃく細切れにして食べられるサイズにまで切れば食べることが論理的に可能です。
これをプロジェクトの用語にエレファント・テクニックと言います。
皆さんのタスクを食べられるサイズまで切ってこのタスクリストに書き出してください。
というような感じでお伝えします。今までこの話をグローバルのプロジェクトで何度も何度も言いましたが、わかりやすい例え話のため、受けますし現場の人も作業しやすくなります。
エレファント・テクニックはプロジェクトだけではなく日常生活でも十分使えますので、自分のキャパに対し大きすぎる仕事を任されたときなどに考えてみてください。
タスクの洗い出しは最終的にはワークパッケージと呼ばれる最小単位まで落としこむのですが、その構成要素のアクティビティーを考える際に、イメージとして「食べられるサイズ感まで」というとわかりやすいです。
小難しい用語で説明するより、こういう簡単なイメージしやすい話の方が現場受けが良く大切です。