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メガバンク 大リストラにみえる日本の転換点

外資系にいると当たり前の数千人規模のリストラ。

ところが、最近日系でもそんな話が浮上中・・・

 

gendai.ismedia.jp

headlines.yahoo.co.jp

 

いよいよ、日系もドラスティックな合理化をしないともたない時代になったか、、、

と感じています。

 

原因は構造的な収益構造の変化で手数料ビジネスの停滞、マイナス金利等様々なメディアで書かれていますが、次の一手の稼ぎ柱がないまま既存ビジネスが停滞しており、それに対する抜本的な策を打ってこなかったのが問題と思います。

 

構造的な収益構造は外資系でも同じで、手数料は世界的に下がっており、かといって昔のように自己ポジションで勝負するのもリーマン後無理になりました。

 

規制が強くなりすぎ、リスクをとってのビジネスは大手はできなくなったため、外資系ではリスクをとりたい人たちはヘッジファンドを立ち上げ少数で勝負をするようになりました。

 

外資では、リーマン後に公的資金を注入された会社も多くそういうところは特に目の色を変えて、もう十年近くも前に構造的なリストラが行われ、ビジネスをシフトさせてきました。例えば日本でもオフショアリングをし、日本の人材をカットして、インドや中国にシフトさせたり、できるコストカットはなんでもしてきていました。

 

ところが、日系では解雇規制が強く、また抜本的なリストラをするほど効率化ができていなかったと思います。収益も国内がそれなりに規模があるので手当が遅れたところに、AIが進化してきて抜本的なリストラをしやすい状況がようやく揃ったのではないでしょうか。

 

日系では昔から続くToo Muchのサービス、それを維持する人材が必要で、

いわゆるValue Addな仕事以外の仕事がとても多かったのではと思います。

 

同じ業務でも外資系のバックオフィスでは自動で行っている業務を、日系では人がかなりマニュアルでやっているというようなことも多々みてきました。

 

外資系では既にかなりの自動化が行われており、絞れるところは全て絞った状態にもう5年〜10年前になっています(AIという概念がない頃から自動化を徹底的にやってきました)。今は更にその上を行くAIやロボティクスが行われようとしています。

 

日系企業にいる人にとっては戦々恐々のニュースでしょうが、一度グローバルに視点をかえてみると、ようやく日本でも抜本的な構造改革を行う時期に来ているということで、今まで世界からみると日本だけ異質な業務フローや過剰な人手をかけていた業務の効率をみなおす時期に来ている、ということでしょう。

 

ちなみに、大リストラとマスコミは脅かしますが、実際は「バブル期の大量採用の退職増加と新規採用の抑制等で調整を進める」とのことですので、実際クビを切られる人が即大量に出るわけではなさそうです。