こそだテック〜プロマネ的子育て

外資金融でプロマネをしながら、男女二人の子どもを育て、フルタイムで仕事してます。ITを使った子育てに興味あり。

PMP 受けるも更新も大変だが役に立つ

プロマネを長くやっていると、出て来る話題の1つ、グローバルな資格についてです。

 

プロマネは、特に国家資格というようなものがあったりするわけではないのですが、世界的にある程度標準モデルというのがあり、それらを理解していることは基本的に重要なことです。

プロマネ個々人でやり方やルールにばらつきがあると、全体を見た時に不具合が多いので、各企業毎にも標準化が進んでいますが、業界を超えて世界的に標準モデルがあるだろうというのが根底にあり、それを世界レベルでやっているのが、PMPという資格で、PMIという団体が運営しています。

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うちの会社でもプロジェクトチームというのが世界各国におりますが、その数は数百名単位になります。もちろん会社特有のフレームワークというのもありますが、うちの会社でもPMPを1つのデファクト・スタンダードとして受け入れています。

 

PMI® 試験・資格について|一般社団法人 PMI日本支部

 

去年、育休中にこの資格を取得しましたが、その際の奮闘記はまた次回の話とし、この資格の持つ意義を私なりに考えてみます。

 

PMPは、PMIの説明によると、

 

PMP® 試験は、PMI が策定した知識体系である PMBOK® (Project Management Body of Knowledge) ガイド に基づいて実施され、受験者のプロジェクトマネジメントに関する経験、教育、知識を測り、プロフェッショナルとしての確認を目的として実施されます。
専門知識を有していることを証明するために、米国PMI本部が資格認定を行うものであり、法的な資格、免許ではありません。

PMP® 資格は、プロジェクトマネジメントに関する資格のデファクト・スタンダードとして広く認知されており、プロジェクトマネジメント・スキルの評価基準として、IT・建設をはじめとする多くの業界から注目されています。

 

となっており、PMBOKというプロジェクト標準を理解したことを証明する資格です。

世界的にみてまさにデファクト・スタンダード(事実上の標準モデル)になっていて、例えば、先日アナウンスされましたが、アメリカ政府がPMI(PMPの母体団体)をアメリカ政府の正式プロジェクトマネジメント団体として任命し、PMBOKに基づくプロジェクトマネジメントを行う法令が通りました。

 

President Barack Obama Signs the Program Management Improvement and Accountability Act

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日本でも官公庁のプロジェクト入札の条件でPMP資格保有者がいること、などの条件があるところもあります。

PMPを持っていなくても仕事はもちろんできますが、持っていると公式にPMBOKの標準モデルを勉強し、理解できているというお墨付きをもらっていることになります。ここが一番の売りだと個人的には思います。

プロマネを生業にしていると、会社指定の標準モデルや、なんとなく昔からあったやり方を使ってやりますが、人によってばらつきもあり、また、本来やっておくべきチェックや、フレームワークが抜けてしまい、その結果漏れのあるプロジェクト計画ができてしまう恐れがあり、世界標準を一度きっちり勉強するというのは、自分のベースを強化するという意味で重要だと思います。

 

ただし!

 

うちの会社でもそうですが、それが仕事の給与アップになるかというとならず、また、受験料が550USDくらいで、日本円では6万円超え(!)し、うちの会社ではサポート制度もなく、私は実費で受験しました。

 

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4500時間以上の実務経験、36ヶ月以上のPM経験、そして、今までのプロジェクトの略歴を英語でPMIに送って、さらに上司の承認まで必要で、おまけに、受験するにも研修を受けなくてはならず、大体実務での知識経験意外に、追加で100時間〜2、300時間の追加時間をかけて準備しなくてはいけません。

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しかも試験は4時間の長時間、1発勝負。

 

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合格率は60%くらいなのですが、こんだけ高いハードルを満たした人が受けて60%なので、実際は意外と難しいです。模試で90%超えてないと受からないと言われてます。

 

周りでPMP受けて落ちたという人は聞かないのですが、それは当然で、

実務経験があるベテランPMが、さらに業務とは別に追加の時間をかけて勉強し、仕事を半日以上休んで、少なくとも上司には承認とらないといけないし周りにも公言することになるし、なにせ6万円かけて一発勝負なんで、一か八かのような受験は避けて、絶対受かるというところまで仕上げてから受けるからだと思います。

 

ちなみに、試験自体は自分で決めた日に受けることができますので、合格が厳しいと思えば先延ばしにすることもある程度は可能です。

私もこの資格は知っていましたが、この価格と労力の割に社内評価が低い、という点において長らく躊躇していましたが、一昨年下の子が生まれたのをきっかけに受けることにし、無事合格しました。

 

今はPMPホルダーです。

 

合格後、仰々しい↓資格証明書が送られてきました。(が、会社では特に評価も変わらないし、部署内では資格を知らない人も多いので、飾ってません。。)

 

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が、この資格3年毎に更新し、3年以内にPMIが認定したトレーニング60時間相当を受けないといけないのです。受けるのも大変、維持するのも大変、しかも更新にもお金がかかる・・更新を諦める人も相当するいます。

 

受かって約一年が経ちましたが、特に周りの評価はこれによって変わらないものの、個人としては一段知識として上に行けた気がしています。PMBOKの標準モデルにそって仕事をしたり、困ったときにPMBOKガイドブックを読んでみたりということがありました。転職するときも、PMPホルダーであるのは、少なくともマイナスにはならないと思いますので、一応良かったと思っています。

 

あと、いくつになっても勉強し、成長できるんだという自信につながります。PMPを受ける人は数年の実務経験が必要なため、早くて20代後半、多くは30代、40代と思います。

多くの3、40代は資格取得勉強やプロマネ勉強を実務経験を積み上げる最初にやるので、積み上げた後はこういう仕事時間以外での努力をあまりしなくなる傾向があるように思うので、たまにはいいんじゃないでしょうか。

 

私も20代は会社が課す課題や業界の資格取得などを頑張っていましたが、30代になり子育ても入り、資格は一切とっていませんでしたし、仕事意外で勉強って何年もしていませんでした。

この資格をとるにあたり、久しぶりに受験勉強をしてみて、ここまで努力できるんだという自信につながりました。

 

では、次回は資格を取ったときの奮闘記をしたいと思います!