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こそだテック〜プロマネ的子育て

外資金融でプロマネをしながら、2人の子ども(ともに保育園児)を育て、フルタイムで仕事してます。経験したプロジェクトは数名規模から100人超まで業務改善からシステム構築、法令対応など。。ITを使った子育てに興味あり。

クリティカルパスって何?

プロマネ

WBSを引くと、クリティカルパスが見えてくるという話を前回しましたが、ではクリティカルパスとは何でしょうか。

 

わかりやすい表現がネット上でありましたので、こちらをそのまま掲載します。

”最長経路”をクリティカルパスといいます。

 

プロジェクトの各工程を、プロジェクト開始から終了まで「前の工程が終わらないと次の工程が始まらない」という依存関係に従って結んでいったときに、所要時間が最長となるような経路のこと。クリティカルパスに含まれる工程に遅延が発生すると、その分だけプロジェクト全体のスケジュールも遅延するため、クリティカルパスに含まれる工程は特に遅れてはならない重要な工程として重視されることになる。

クリティカルパスとは|最長経路|critical path − 意味 / 定義 : IT用語辞典

 

 

クリティカルパスの中には、いくつもの重要のタスクが連なっている事が多く、それらのどれか1つでも遅れるとプロジェクト全体のスケジュールが遅延します。

そして、クリティカルパスは最長経路のため、余裕(これをプロジェクト用語ではフロートと呼びます)が全くありません。

クリティカルパスが遅れると前述のように、プロジェクト全体が遅延してしまうので、資源の投入(つまりマンパワーの投入)あるいは最適化(全体に影響がでないようにクリティカルパス内のタスクのやり方や期限を変えるなどして何とか間に合うようにする)が必要です。

資源配分に関してはこちらのサイトで細かく考えるべきポイントを書いているので、こちらを御覧ください

www.innopm.com

 

実務では、判断が難しいのが資源の投入です。特に長期のプロジェクトでは、プロジェクト参画メンバーの知識の積み上げが重要になってくるので、仮にプロジェクト全体が遅れそうだと言っても、誰かを投入すれば済むという話でもなかったりします。

 

火消し役のようなプロマネが投入されるというのは大きなプロジェクトでは往々にしてあることなのですが、その人がどれだけ早くプロジェクトにキャッチアップできるか等にかかっており、必ずしもいい結果を招くとも限りません。

特にプロマネサイドではなく、IT開発サイドや業務サイドの資源投入はキャッチアップする時間の確保が難しい可能性が高く(プロジェクトの進行に応じてメンバーが皆知識を蓄積しているので)、実務上、結局今いる人で何とかするという、一見根性論のような、はたから見たらありえない!こんなに働いてるのにこれ以上働かせるなんて!というような、事態に陥ることがあります。

 

実際に、IT業界で有名な法則に、ブルックスの法則というのがあり、遅れているソフトウェアプロジェクトへの要員追加は、プロジェクトをさらに遅らせるだけだ (英語: Adding manpower to a late software project makes it later.) という現象が起こることがあります。

ブルックスの法則 - Wikipedia

 

普通、よっぽどのスーパーエンジニアとかでなければ、なかなかクリティカルパスが遅延しそうなプロジェクトをミラクルでなんとかすることはできないのです。ですから、それなりにできる社内のエース的な人がなんとか火消しで入ってくれても、むしろコミニケーションコストが最初はかかるし、キャッチアップするのに時間かかるし、本人も周りも、期待に対してパフォーマンスが上がらず辛い思いをする可能性が高いのです。ですから、そういうことを経験則上良くわかっている人ほど、単なる資源投入を嫌い、今のメンバーで何とかやろうとします。

すると、中にいる人からすれば人は投入されないし、仕事はきつくなるし、なんてしんどいデスマーチだ!となり、不平不満が出てきて、プロジェクトメンバーのモチベーション維持に苦心することもあります。

それでも続けると、いわゆるデスマーチプロジェクトになります。

 

https://image.slidesharecdn.com/20141003pmicicpddpdfforslideshare-141019160859-conversion-gate01/95/end-the-project-death-march-do-more-projects-and-boost-team-engagement-4-638.jpg?cb=1413735530

 

回避策は、

 

クリティカルパスの遅れの可能性をできるだけ早くに潰すということです。後になればなるほど、本来PMの参考書にかかれているような資源の投入が現実的ではなくなり、かつプロジェクト全体の遅れる可能性が濃厚になってきます。

なので、できるだけ早い段階で遅れる可能性のあるものを潰すのが一番良いのです。

 

ただし、これは言うは易し行うは難し、

 

私も、はやプロマネ歴10年を超えましたが、クリティカルパスが何なのかを洗い出すのは簡単ですが、遅れを早い段階でつぶすというのは難しく、なかなかできていないのが現状です。

簡単なソリューションはなく、個別具体的に知恵を出し解決していくしかないとても難しい問題です。